2016年3月20日日曜日

文豪ストレイドッグスと、「山月記」

ほげ子さんは、最近、「文豪ストレイドックス」というマンガにハマッています。(原作・朝霧カフカ、作画・春河35)

登場人物のほとんどが、実在する小説家や詩人と同姓同名なのですが、お話の中身は、マフィアとギャングと探偵組織の大戦争です。

孤児院を追い出されて飢え死に寸前だった中島敦という少年が、入水自殺に失敗して川を流れていた太宰治という青年を、引きずり上げて助けたところから、このとんでもない物語が始まります。

この作品のなかの彼らは、文豪ではありませんが、普通の人間でもありません。
生まれつき、とんでもない能力をもっていて、そのために、普通の人々の社会からはみだして孤立しています。


たとえば、中島敦少年は、自分でも知らないうちに、恐ろしい虎に変身して、相手かまわず攻撃してしまいます。

本物の中島敦が書いた小説、「山月記」を読んだことのあるひとなら、モデルになっているのが、主人公の李徴(りちょう)だろうなと思うでしょう。李徴も、虎に変身する人だからです。ただ、小説の李徴と、マンガの中島敦少年は、生い立ちも性格も、だいぶ違います。


「山月記」の最初のほうに、李徴の性格が書かれていますが、古い言葉で書かれている作品なので、ほげ子さんには、読みにくいと思います。


ちょっとだけ、書き写してみますね。


隴西の李徴は博学才穎、天宝の末年、若くして名を虎榜に連ね、ついで江南尉に補せられたが、性、狷介、自みずから恃むところ頗る厚く、賤吏に甘んずるを潔しとしなかった。


これをスラスラ読める小学生がいたら、ちょっと怖いですね(^_^;)。

なので、「山月記」の最初のところだけ、わかりやすく書きなおしてみました。




いまから1300年ほども昔のこと、中国の隴西(ろうせい)というところに、ものすごく頭がよく、勉強のできる、美しい少年がいました。

彼の名前は、中島敦…ではなくて、李徴(リチョウ)さんといいました。

若いうちに、科挙(かきょ)という難しい試験に合格して、軍事や警察の仕事をする役人になれたのですが、頑固でプライドが高くて、自分はもっと偉くなって当然だという、強い自信があったため、自分の仕事に満足することができませんでした。

李徴さんはあまり長く働かないうちに、役人を辞めてしまい、故郷に戻ってニートとなり、ひきこもって人付き合いもせずに、ひたすら詩を書くことに熱中しました。

李徴さんは、こう思っていました。

「身分の低い役人になってしまったら、自分よりも頭の悪い、くだらない人間の部下として、ペコペコと頭を下げなくてはならない。そんなことは絶対にいやだ。それよりも、有名な詩人になって、自分が死んだあとまでも名前を残そう」


けれども、詩人としての評判は、なかなか上がりませんでした。

そのころからだんだんと、李徴さんの顔つきは、けわしくなり、やせて骨ばかりになってしまって、目ばかりがギラギラと光るようになりました。科挙に合格したころには、ほっぺたがふっくらとした美少年でしたけれど、そんな面影(おもかげ)は、どこにもありません。

詩ばかり書いていて働かないのですから、何年かたつうちに、すっかり貧乏になってしまいました。


有名な詩人なるのは無理だと思った李徴さんは、奥さんと子どもを養(やしな)うために、もう一度、役人として就職することになりました。

けれども、李徴さんがニートをしていた間に、かつて一緒に試験に合格した役人仲間たちは、すっかり偉くなってしまっていました。若いころに馬鹿にしていた連中に命令されながら働くことは、プライドの高い李徴さんにとって、たまらなく悔しいことでした。

なにもかもがつまらなく、苦しく感じてしまうストレスからか、李徴さんは、どんどん様子がおかしくなっていきました。

再就職してから一年目、仕事の出張先で、李徴さんは、とうとう、完全に心が壊(こわ)れてしまったようでした。真夜中に、旅館で目覚めて飛び起きると、わけのわからないことを叫びながら、外の暗闇へ飛び出して走り去り、そのまま二度と戻ってこなくなってしまいました。

宿のそばの山や野原を探しても、何の手がかりもありません。

その後、李徴さんがどうなったのかを知っているひとは、誰もいませんでした。

……

小説は、このあとも、まだ少し続きます。
行方不明になっていた李徴さんが、たまたま再開した友人と、虎の姿で再会し、お話をするのです。

李徴さんは、自分に起きた不思議な出来事や、その理由、いまの自分の気持ち、残してきた家族への思いなどを語ります。虎になってしまうと、自分をコントロールすることができなくなり、いろいろな生き物や人間を殺して食べてしまったこと、ときどき人間の心を取り戻すけれども、だんだんそれが難しくなってきていることを、告白します。

すべて話し終えると、最後に、虎の姿をちらりと見せてから、李徴さんは永久に去っていきます。マフィアも探偵社も出てきませんし、大戦争も起きません。おそろしいけれど、静かで、短い物語です。

マンガのほうの中島敦くんも、李徴さんと同じように、孤独に苦しんでいますが、お話のなかで、虎になる自分をコントロールすることができるようになりますね。さらに、強い能力を使って仲間を守ったり、同じような苦しみを持っている人を助けようとしたりしながら、少しづつ、人間らしいあたたかな世界へと近づいていくようです。

マンガは、いま九巻くらいまで出ていて、まだ続くようですが、中島くん、幸せになれるでしょうか。












2016年3月13日日曜日

サンドイッチを作った。

日曜日です。
お休みです。

ほげ子さんは、サンドイッチを作っています。
























とても、おしゃれなサンドイッチですね。

これは、パンデポン、という、サンドイッチ作成マシンで、作られています。

これです。






ここで突然、英語の時間になります。


サンドイッチは、sandwich(さんどうぃっち)


「作った」は、made  (めいど)

「私」は、I   (あい)




並べると、



I made a sandwich.




あれ?

なんか、上になかった文字が、はさまっています。



I made a sandwich.



これ、「あ」と読みます。

英語のルールで、数が一個しかないものの前に、この「a」が出てくることに、なってるそうです。


お、YouTube(ゆーちゅーぶ)に、サンドイッチを作っている動画があるようです。
セサミストリートのお話かな。



Cookie Monster makes a sandwich.
くっきーもんすたー めいくす あ さんどうぃっち
(クッキーモンスターが、サンドイッチを作る)






作って……ませんよね。(´・ω・`)












2016年3月12日土曜日

I'm a perfect human.

今日は、英語です。

ほげ子さんは、英語の「勉強」は大嫌いです。
単語を覚えようといわれると、ダッシュで逃亡(とうぼう)します。

でも、会話は好きだそうです。

学校の英語の時間に、ネイティブスピーカーの先生と、質問や答えのをたくさん教わっているので、ちょっとしたやりとりはできるとのこと。



なので、今日は、を一つ、覚えましょう。








オリエンタルラジオの、「PERFECT HUMAN」。
いま、ブレイクしているそうですね。


この歌(?)のなかに、とっても、おぼえやすい文が出てきます。



I'm  a perfect human.

あいむ  あ   ぱーふぇくと  ひゅーまん


日本語にすると、


わたしは、 かんぺきな  ヒトです。


もうちょっと、いかつい言い方にすると、



我は完璧な人間である。



かんぺき(完璧)というのは、何一つ足りないものや、間違ったところ、失敗したところのない、という意味です。点数にすると、100点満点ということになります。


human(ひゅーまん)は、人間。ヒト。






I'm  a perfect human.

我は完璧な人間である。



大真面目に、こんなことを言ってるひとがいたら、「アホか」と思いますね。
おかしいです。

たとえば、ほげ子さんのクラスの、ナマヤカくん(仮名)が、こんなこと言い出したら、みんなで、


「お前、頭大丈夫か?」


って、なりますよね。(^_^;)


なので、実際に口にするときには、ちょっと気をつけたほうがいいのですが、この文、しっかり覚えておくと、とてもいい英語の勉強になります。


I'm ・・・・私は~である。


自分のことを説明するのに、この言い方は、とてもよく使います。



I'm a girl.
私は、女の子です。

I'm a little girl.
私は、ちっちゃな女の子です。


I'm a crazy girl.

私は、イカレた女の子です。




覚えときましょうね。





2016年3月11日金曜日

恐竜について、人類について。もうひとつ、ゴキブリについて。

恐竜(きょうりゅう)、知ってますよね。

英語でかくと、

Dinosaur(ダイナソー)
いまはもういない、なんとなく爬虫類(はちゅうるい)っぽいイメージの生き物たち。

恐竜は、2億年以上前、中生代(ちゅうせいだい)といわれる時代に、地球上に現れたそうです。

それから、ものすごくたくさん増えて、種類も多くなりましたが、6500万年くらい前に、いきなり、いなくなりました。


いなくなった理由は、巨大隕石の衝突だったのじゃないかと言われるようです。





ちなみにこのとき、まだ人類(じんるい)はいませんので、このありさまを見ていたヒトは、誰もいないことになります。

人類のご先祖が地球に現れたのは、いまから600万年くらい前だそうです。

でっかい隕石が衝突して、恐竜が全部滅びてから、6000万年くらいたったところで、やっと、猿人といわれるご先祖が現れたそうです。




こうやって、長い時間の流れの中で見てみると、人類って、ほんとに最近、生まれてきたんだなあという気がしてきませんか?

それにくらべて、恐竜の生きていた時代は、ものすごく長いですね。


あ、ちなみに、ゴキブリも、恐竜の時代から、存在しています。
恐竜よりも、少し古くから、地上にいるようです。

そして、恐竜が滅びたときにも、生き残ったので、いまも生きているわけです。

全世界で、いま、生きているゴキブリの数は、


 1兆 4853億 匹

ぐらいだそうで、そのうちの、


 236億 匹


くらいが、日本で生きているそうです。

ウィキペディアっていうネットの辞典に、そう書いてありました。
どうやって、数えたんでしょうね。












お絵かき大会。お題「ケルベロス」

ほげ子さんの家では、ときどき、家族で絵を描くイベントが勃発(ぼっぱつ)します。


あ、勃発というのは、「事件とかが、突然起こること」です。
普通はあんまり、「お絵かきイベント」に、勃発なんていわないと思いますが、描いている絵が、事件に近いことがあるので、使ってもいいことにしています。



昨日は、「ケルベロスを描こう」という、お絵かきイベントが行われました。


下の絵は、ほげ子さんが描いた、ケルベロス。
ちょっと、柴犬系ですね。かわいいです。




こちらは、おかーさんが描いた、ケルベロス。
一応、犬らしさを目指しました。
ほんとうです。





で、これらの絵を、ほげ子さんのおねーさんが、加工してくれました。









なんか、CDのジャケットみたいに、カッコよくなりました。ヾ(〃^∇^)ノ


ときどき、こんな絵も、ここのブログに貼り付けてみようと思います。

お楽しみに。





2016年3月10日木曜日

漢字と熟語


下の彼は、ほげ子さんのクラスメートの、コーダイ丸くん(仮名)です。
ほげ子さんのリクエストで、今回、初登場です。




コーダイ丸くん(仮名)は、ほげ子さんとは、幼稚園時代からの仲間です。

とても元気で、ちょっと、やんちゃな男の子で、クラスのなかでも、とても目立っているそうです。


あ、「やんちゃ」というのは、

「いたずらをしたり、あんまり大人の言うことを聞かなかったりすることもある、元気な子ども」

のことを言うことばです。

コーダイ丸くんは、整理整とん(せいりせい)が、とても得意なのだそうです。

学校では、自分の机の中や、身の回りだけでなく、らかっているクラスメートの机や、ロッカーまで、

「きたねぇきたねぇきたねえええええええ」

っと叫びながら、授業の前などに、どんどん片づけてしまうそうです。

片づけるのは、悪いことではないですが、クラスメートのなかには、自分のものを勝手に、さわられるのが、いやな子もいます。それが原因で、言い争いになってしまうことも、あるそうです。


「お前、潔ぺきなのも、たいがいにしろよ!」
「散らかしているほうが、悪いんだろ!」
「だからって、人の物を勝手にいじるなよ!」
「じゃあ自分でかたづけろ!」
「おれには、かたづける能力なんか、ない!」



あんまり大きなさわぎになってしまったので、ほげ子さんが、二人の間にはいって、とめたと聞いていますが、そのお話は、また別のときに書きましょう。



で、上の文章のなかの、大きくて赤い文字になっている漢字、熟語は、いままでに習ったものばかりです。あとでテストするので、覚えておくこと。


できなかったら、一つにつき一回、わきの下くすぐりの刑。



















物語って、何だろうか

ほげ子さんは、アニメや漫画、動画で、「物語」を見たり読んだりするのが、大好きだと思います。

少し前には、「ダンガンロンパ」というアニメ作品を、YouTubeでたくさん探して、見ていましたね。

おかーさんは、お友達からちょっと内容を聞いただけで、まだ自分では見たことがありません。
(でも、なぜかモノクマのぬいぐるみは、持ってます)

ちょっとネットで調べて、アニメのもとになったゲームのほうの、あらすじを、読んでみました。



あらゆる分野の超一流高校生を集めて育て上げるために設立された、政府公認の特権的の学園

「私立 希望が峰学園」

この学園を卒業できれば、人生において成功したも同然とまで言われている。

何百年という歴史を持ち、各界に有名な人材を送り出している伝統の学園である。


国の将来を担う"希望"を育て上げるべく設立されたこの学園に、
これまで至極平凡な人生をひた歩んできた主人公、苗木誠もまた、入学を許可されていた。

平均的な学生の中から、抽選によってただ1名選出された"超高校級の幸運"として・・・。


「ダンガンロンパ公式サイト」より
http://www.danganronpa.com/1/



このお話は、苗木誠くんという男の子を中心に、語られていくようです。
上のあらすじによると、彼は、「平凡(へいぼん)で、平均的(へいきんてき)な学生」であるようです。

「平凡」という言葉の意味は、だいたいこんなふうだと思います。

・とくに、すごくない
・人とくらべて、すぐれたところが、ない
・めだたない
・普通(変わってない)
・どこにでもある(いる)

「君は、平凡な人だね」といわれて、あまりうれしく思う人は、いないかもしれません。


「平均的」は、ほんとうは「平凡」とは少し意味が違うのですが、人の性質をさして言うときには、似たような受け止められ方をされる言葉です。「目立ったところがない」「ほかの大勢の人たちと、だいたい同じで、特徴がない」…そんな感じです。

そんな、平凡で、平均的な高校生の苗木誠くんに、どんなことが起きるのでしょう。



入学式当日、玄関ホールに足を踏み入れたその瞬間急なめまいが苗木を襲(おそ)い、彼はその場で気絶してしまう。

気がついたときには、希望ケ峰学園の校舎と思われる、密室となった建物の中だった。

「希望ケ峰学園」という名前にはほど遠い、陰鬱(いんうつ)な雰囲気。

薄汚れた廊下、窓には鉄格子(てつごうし)、牢獄(ろうごく)のような圧迫感(あっぱくかん)。

その後入学式へと集まった生徒たちに、この学園の学園長と称する「モノクマ」は語りかける。

学園から卒業したければ仲間を裏切ること、つまり・・・殺さなくてはなりません。」と。


なんか、ものすごく、平凡じゃない事になってきました。(;゜〇゜)


苗木くんは、学校に閉じ込められてしまっています。
しかも、他の生徒を裏切って殺さなければ、そこから出る(卒業する)ことができないと、言われてしまいました。


殺さなければ、殺される。
そんな状況に置かれたところから、苗木くんという、平凡で平均だったはずの男の子の「物語」は、始りました。


彼は、どうするのでしょう。
このあと、どんな事件がおきて、最後には、苗木くんは、どうなるのでしょう。


ほげ子さんは、アニメを全部見たはずなので、もう知っていますよね。


こんど、ゆっくり教えてください。


多くの「物語」は、この「ダンガンロンパ」と同じように

「主人公」が、何かと出会い、出来事に巻き込まれて、結末をむかえる、その一通りのなりゆき

を伝えるものとして、作られています。

「物語」のなかでお話されるのは、実在する人だったり、ほんとうにあった出来事であることもありますが、そうではなく、誰かが想像で作り上げたものであることも、よくあります。「ダンガンロンパ」も、たぶん、想像で作られたお話だと思います(ホントにあったら、こわすぎるでしょう、こんな学校(^_^;)。


人間は、「物語」が大好きです。

大昔、人間の脳が進化して、複雑(ふくざつ)な「言葉」を使えるようになったときには、人間は、「物語」を作っていたのじゃないかと思います。文字(もじ)がなかった時代の「物語」は、あまり残っていないですが、人から人へと話し言葉で語りつがれて、「伝承」として、いまに伝わっていることも、あります。

いつ、どこで、誰(主人公)に、何が起きて、どうなったのか。
それは、どんな理由で、そうなったのか。
その誰かは、どんな気持ちだったのか。どうしたかったのか。


人は、世界に起きていることを語るとき、上のような材料を組み立てて、言葉にしていきます。

これらはすべて、「物語」の材料となるものでもあります。


「物語」の材料は、ほげ子さんのまわりにも、たくさんありますね。
ほげ子さんのまわりでは、いつも、「誰か」が「何か」をしていますから。


ぜひ、語ってみましょう。











2016年3月9日水曜日

三月九日の勉強の記録

ほげ子さんが、がんばって毎日勉強しているので、やったことの記録をつけておこうと思います。


あ、ちなみに、ほげ子さんの、自宅での勉強時間は、基本、一日10分です。\(^o^)/

(宿題は、ぜーんぶ、学校で、お友達とやっているそうです。)




今日やったこと。


その1・漢字の書き取り練習


編(あ)む……この漢字は知ってたけど、読み方を習っていないと、ほげ子さんは主張。
備(そな)える……忘れてましたね。
婦人……夫人のほうを書いてました。
統計……投計と書いてました。投げてはいかんです。
漁師……漁士になってた。なかなかめずらしいまちがいかも。
現す……表すとの使い分けって、なかなか難しいかも。


その2・作文

問題…次の熟語を全部使って、適当に作文しなさい。制限時間、3分。

「桜・接近・伝承・態度」

ほげ子さんの解答


 態度がわるかったので、先生が、おこりながら接近してきた。 
 ろうかにたたされているときに、まどからが見えて、についての伝承を思い出した。

その3・英単語の記憶

boy
girl
cat


以上、10分間家庭学習の内容でした。





頭のなかの語彙(ごい)が増えるどうなるか

ほげ子さんは、言葉をたくさん知っていると、よく大人のひとに言われるようです。

「まだ小さいのに、へんな言葉、やたら知ってるよね」

とか、(おかあさんが、よそのひとに)言われたりします。

たぶん、小さなころから、マンガをたくさんよんだり、八歳年上の、おねえちゃんと、たくさん話したり、喧嘩(けんか)したりして、いろんな言葉を見たり聞いたりしたために、言葉の知識が多くなったのだと思います。


では、言葉の知識が多いと、どんなことができるようになるのでしょう。


話をしたり、文章を書いたりするとき、自分が知っている言葉の中から、必要なものを選び出して、並べて、文を作っていきます。


たとえば、ほげ子さんは、喧嘩をするとき、


「てめえ、うるせえ、黙(だま)れ!」


などと、叫ぶことがあると思いますが(…ないかもしれませんし、ないほうがいいですが)、これらの文は、次のような、小さな言葉を並べることで、作られています。


てめえ
うるせえ
黙れ(黙る)


これらを、言葉の世界では、単語(たんご)といいます。


単語は、ちいさな言葉のつぶです。

その単語のつぶを、レゴブロックみたいに、いろいろたくさん組み合わせて、大きな文章を、作ることができます。いろいろな種類のブロックがあれば、作れるものも、増えていきますが、言葉の世界でも同じで、いろんな単語を知っていると、表現できるものが増えてきます。


てめえ
うるせえ
黙れ(黙る)


これだけでは、ちょっと平凡(へいぼん)で、おもしろくないので、もっと単語を足してみましょう。


この
アンポンタン
穴あきパンツ
尻(しり)伝説
作る


よくわからないものも交じっていますが、少し増えました。
最初の三つも含(ふく)めて、これらを全部使って、文を作ってみましょう。


テメー、このアンポンタンの穴あきパンツが! 
黙って尻伝説でも作っとけ!


ただ「てめえ、うるせえ黙れ」と叫ぶよりも、だいぶ印象的な表現になったような気がしませんか?


こんなふうに、単語をたくさん知っていると、表現が、大きく広がってきます。


さて、いま出てきた七つの単語は、「ほげ子さんが、悪口を言うときに使う単語」として、ひとまとめに考えることができます。

こんなふうに、ひとまとまりの仲間として集めた単語たちのことを

「語彙(ごい)」


といいます。











もっとも、「この」とか「作る」とか「穴あきパンツ」とかは、悪口を言うときでなくても、使うことがありますから、必ずしも、「悪口の語彙」だけに含まれるものではありませんね。それらは、大きな枠組みでいうと、

「ほげ子さんが使うことのできる語彙」


でもあります。もっともっと大きな枠組みでいうと、


「日本語の語彙」


ということになります。






悪口用の語彙のほかにも、いろいろな種類の語彙を増やして、豊かな言葉の表現ができるようになると、いいですね(^ ^)。













2016年3月8日火曜日

罵詈雑言(ばりぞうごん)について



先日、ぼげ子さんは、クラスの男の子、ナマヤカくん(仮名)と大喧嘩(けんか)になったそうです。

ナマヤカくん(仮名)が、あまりにひどいことを言ってきたので、ほげ子さんは、


「てめえ!クソうるせえ、しね!」


と、言い返したそうなのですが、ナマヤカくん(仮名)が、


「きたない言葉すぎる! もっときれいな言葉で言え!」


と反論してきたために、ほげ子さんは、


「あなたさまは人糞のごとく騒々しくていらっしゃいますので、天界に召されてくださいますよう、お願いいたします」


と、言いなおしたのだそうです。


言いなおす前(ビフォア)と、言いなおしたあと(アフター)を、くらべてみましょう。


「てめえ!クソうるせえ、しね!」

「あなたさまは人糞のごとく騒々しくていらっしゃいますので、天界に召されてくださいますよう、お願いいたします」


全体的に、穏やかで、丁寧ないいかたになっています。
でも、内容は、ほとんど変わっていません。


「クソ」が「人糞」になっても、中身はやっぱり、「人間のうんこ」です。

口喧嘩(くちげんか)では、このように、罵詈雑言(ばりぞうごん)といわれるような、「言葉のうんこ」を投げ合うことが、よく行われます。

腹が立つ相手に、きたないものをぶつけて当てると、ちょっと、心がすっきりしそうですよね。
でも、当然相手も、同じようにきたないものを、投げ返してくるかもしれません。
それが当たると、また腹が立ちますから、さらにきたないものを投げたくなります。
もちろん相手も打ち返してきます。


「このクソ野郎」
「なんだと、うんこ野郎」
「言ったな、この大便人間」
「うるせえ、うんちマン」


きりが、ありませんね。

こういう、どうしようもない状態は、周囲の人から、「子供の(幼稚な)喧嘩」と考えられることが多いので、きちんと物の道理をわきまえることのできる大人や子どもたちは、あまり、やりません。なぜなら、恥(は)ずかしいことだからです。

それでも、人間は、どうしても腹が立ったり、相手の言うことや、やることに、我慢(がまん)できなくなって、喧嘩をしてしまうことが、あります。

そんなときに、その喧嘩を、いつやめるか、どんなふうに終わらせるかを、自分から考えることができるようになると、レベルがちょっとあがった人になれるかもしれません。


ちなみに、ナヤマカくん(仮名)は、「人糞」の意味を知らなかったため、きたない言葉をぶつけられたとは思わなかったとのこと。






2016年3月5日土曜日

石油がとっても安くなっていることと、世界のこと

ほげ子さんのお兄ちゃんは、自閉症という、重い障害をもっています。
なので、「療育手帳」というのを、県からもらっています。

この手帳があると、自家用車での移動に使うガソリン代の補助をもらうことができます。
病院や、療育にいくのに、車をたくさん使いますから、とても助かっています。

が、もらえる補助は、一年間のガソリン代全部をまかなうには、足りません( ̄ー ̄;)。
足りない分は、おうちのお財布から、払うことになります。
ガソリンが安くなってくれると、おかあーさんは、とてもうれしいです。
高くなってしまうと、悲しいです。


いま、ガソリンの値段は、ものすごく安くなっています。

おかーさんが運転してきた、この三十年間で、いまのガソリンの値段は、一番安いんじゃないかと思います。

昨日、通りすがりのガソリンスタンドで値段を見たら、一リットルあたり、101円と書いてありました。ほんのちょっと前まで、140円くらいしていたのですから、値段の下がり方にびっくりです。


ガソリンが1リットルにつき、30円も安くなるということは、どういうことかというと…

おかーさんの車は、一回につき、30リットルくらい、ガソリンを補充します。
30円×30リットル=900円の、値下がり

で、多いときだと、月に三回くらいは、ガソリンを入れにいきます。

900円×3=2700円の、値下がり。

十二か月分だと……

2700円×12=32400円の、値下がり。


ヾ(〃^∇^)ノ


一年間で、うちのガソリン代が、こんなに節約できることになります。


新しい3DS、余裕で買えますね。ソフトもつけて。


というふうに、ガソリンの値下がりは、我が家にとっては、とてもありがたいことです。



でも、もっと視野を大きくしてみると、いいことばかりでは、ないようです。



今日の小学生新聞(朝日)の一面の記事の見出しは、こうでした。



原油が大幅に値下がり
産油国は危機、世界経済ゆらぐ


買い物をする側は、品物が安ければうれしいし、助かります。
でも、品物を売る側にとっては、もうからなくなるわけですから、とても困ります。



なぜ、石油が安くなってしまったのでしょう。


あ、書き忘れたけど、ガソリンは、石油から作られます。



ここ数年で、アメリカ合衆国(オバマ大統領の国ね)が、石油をたくさん産出できる国になったのだそうです。

それに対抗するために、もともとの石油産出国だった、中東(ちゅうとう…なかひがし、とか読まないこと)の国々も、たくさん石油を作るようになり、その結果、石油がいっぱいあふれてしまって、値段が下がってしまったのだそうです。


さらに間の悪いことに、石油をたくさん買ってくれていた中国が、いろいろな理由から、不景気で経済が不活発になってしまったため、石油をあまり買わなくなってしまいました。当然、石油はますます余ります。


こんな状態が続くと、どうなるでしょう。


石油産出国は、石油が安くなってしまうと、お金を稼ぐことが難しくなります。
お金が足りなくなれば、他国から物を買うことが、難しくなります。

当然、それらの国々に、ものを買ってもらっていた国も、もうからなくなります。


石油産出国の経済状態が悪くなることで、日本も大きな影響を受ける可能性があります。


たとえば日本は、石油をたくさん作っている、サウジアラビアという国と、たくさんの貿易を行っています。日本は石油をいっぱい買って、サウジアラビアは、日本の製品をたくさん買っているのです。

サウジアラビアが、日本の製品を、あまり買えなくなってしまうと、日本で製造販売をしている多くの会社や、働いている人たちが、とても困ることになるでしょう。


こんなふうに、物や、お金のやりとりは、いろいろなつながりから成り立っているものなので、


「安くなった=良いこと!」


とは、必ずしも言えない面があります。


目先の「いいこと」は、大きな目で見ると「困ったこと」かもしれません。



























2016年3月4日金曜日

戦争と、難民(なんみん)


ほげ子さんが読んでいる、小学生新聞(朝日)の今日の記事に、クルド人の子どもたちの記事がありました。

クルド人は、中東の国々の幅広い地域に住んでいる民族です。
人口は、2500千万から3000万と言われますから、東京の人口の二倍以上にもなります。


中東の地理が苦手で、どこにどの国があるのか、おかーさんも、よくわかっていません。
おぼえるために、ちょっとがんばって、地図を、書いてみました。





トルコ、シリア、イラク、イランの国境(こっきょう)を越えて、クルド人のひとたちの住んでいる地域が広がっています。

戦争や、紛争(ふんそう)のニュースに、よくでてくる国が、並んでいますね。

今日の小学生新聞では、IS(イスラム国)との戦闘から逃げて、イラクの北部に住むようになった、クルド人一家の事情が、紹介(しょうかい)されていました。


IS(イスラム国)は、クルド人のなかでも、ヤズディ(ヤジディ)教という宗教を信じているひとたちを嫌って、激しく攻撃しているといいます。自分たちの信じているイスラム教と、ヤジディ教が、違っているから許せない、というのが、その理由です。


この争いのために、多くのひとたち、子どもたちが、生きることが難しくなり、とても苦しい思いをしています。


これまでの歴史のなかでも、クルド人のひとたちは、いろいろな国家で迫害(はくがい)を受けてきています。そのため、故郷から遠く離れた他国に逃げて、そこで暮らしつづけている人たちも、増えてきています。


ほげ子さんの家から、そう遠くない町でも、大勢のクルド人が暮らしているのは、知ってたかな。


IS(イスラム国)という集団が、テロや迫害など、あまりにひどいことをするというので、いま、いろいろな国が軍事的な攻撃をしています。けれども、そのために、さらに多くの人たちが、住む場所を追われ、仕事を失って、難民(なんみん)になってしまっています。この争い事は、いつ終わるのか、まださっぱり分かりません。


そして、難民がたくさん集まっている国々でも、いろいろな問題、摩擦(まさつ)が、起きています。


言葉や生活のしかた、信じている宗教が違う人々同士が、仲良くすることは、どうしてこんなに難しいのか。

長い人間の歴史のなかで、同じようなことが、何度も何度も起きているのに、どうして繰り返してしまうのか。


こんな争いをやめて、みんなが穏やかに暮らすことのできる方法はないだろうかと、悲しいきもちで考えている大人や子どもは、きっと世界中にいるはずです。


インターネットを使って、国や言葉や文化の壁を超えて、言葉や映像を伝えることができる、いまの時代だからこそ、いままでには考えられなかったような、何か新しい方法がみつかるかもしれません。起こっていることを、きちんと知ることから、すべては始まるのではないかなと思います。何も知らなければ、考えることも、変えることも、できませんから。














振り子の動きを知ることから、どんな世界が見えてくるのか

ほげ子さんは、いま、理科で、「振り子(ふりこ)の動き」について勉強しているそうです。






振り子というと、ひもにおもりぶらさげて、ゆーらゆーらする、アレです。

けん玉ヨーヨーは、ぶらんぶらんさせれば、振り子になります。

パソコンのマウスも、コードもってぶら下げれば、振り子になります。
(壊れるから、やらないほうがいいけど( ̄ー ̄;)

他にも、ショルダーバッグとか、靴ひもがだらーんとはずれてるスニーカーとか、ある程度の長さのある「ひも」に、「おもり」になるものがぶら下がってれば、なんでも、振り子になります。








この、少しもめずらしくない「振り子」というものを、あらためて考えると、案外、分かってないことが、あったりするんですね。そのことを、いま、理科の時間にならっているはず。


振り子のおもりが動く速さは、振り子によっていろいろです。
右のはじっこから、左のはじっこまでいって、また右のはじっこまでもどってくる動きが、妙にはやいものもあれば、ゆーーーっくりのものも、ある。

その速さ、スピードは、どうやって決まっているのか。

授業では、振り子の条件を変えながら、いくつかの実験をしたはず。


◎ひもの、長さをいろいろ変える。(長くしたり、短くしたり)

◎振り子の、ふれはばを、いろいろ変える。(大きくしたり、小さくしたり)

◎おもりの、重さを変える。(重くしたり、軽くしたり)


条件によって、振り子が一往復する時間が、どう変わるか。


これ、大人でも、ぱっと分からないひと、たぶん多いです。
直感的に、「重いほうがゆっくりじゃないか」とか、「ゆれはばを狭(せま)くして、こきざみにゆらしたほうが、早いんじゃないか」とか、考えちゃいそうですね。

教科書には、実験の方法と、結果が書いてあります。




ふりこの1往復する時間は、ふりこの長さによって変わる。ふりこの長さが長いときほど、1往復する時間がながくなる。

ふりこの1往復する時間は、おもりの長さやふれはばによっては、かわらない。

あれ、教科書は「振り子」じゃなくて、「ふりこ」ですね。「振る」っていう漢字、まだ習ってないのかな。まあいいや。


ひもの長さを変えた実験の動画がありました。





手作り感いっぱいの動画ですが、わかりやすいですね。そして、きれいな動きです。


こういう振り子の性質について発見したのは、ガリレオ・ガリレイという、ちょっとダジャレみたいな名前の人です。この人が、ピサの斜塔(しゃとう)という、かたむいた塔のなかで揺れているランプをみて、気づいたのでした。

参考動画、短いくて、わかりやすいのがありました。

ガリレオが発見したふりこの等時性

http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005300756_00000




さて、振り子の動きには、このように、決まりがあるということが、分かりました。


ふりこの1往復する時間は、ふりこの長さによって変わる。


この決まりは、誰がつくった、どんな振り子であっても、変わることはありません。

そばで見ている人が、いくら「早くうごけーーー!」と念じても、ひもの長さがかわらなければ、往復にかかる時間は、変わりません。

日本で実験しても、アメリカで実験しても、中国で実験しても、この振り子の実験をすれば、かならず同じ結果になるはずです。

こういう、物の動きなどの性質や法則は、物理学(ぶつりがく)という分野の研究対象となります。

物理学の研究は、人間を取り囲んでいる世界や、宇宙の、いろんな真実を、あきらかにしています。

教科書に、ちょっとだけ出てくる、フーコーさんという人は、地球の自転(じてん)と、振り子の揺れ方の関係を研究し、実験で明らかにしました。

地球は、北極と南極を軸にして、コマみたいに、毎日くるくる回っています。



地球から空をみると、こんなふうに、空の星が回っているように見えますが、これは地球の方が回っているのだというのは、もう習ったかな。まだかな。


で、その回っている地球の上で、振り子をゆらすのだから、振り子も地球に影響されて、回っていくはずだと、フーコーさんは考えて、実験したら、その通りになったのでした。


ちょっとこれは、長い動画。フーコーさんが振り子の実験をしたという、パリのパンテオンという建物のなかで、実験が再現されたそうで、その記録です。とんでもなくおおきな振り子が、ゆーーーっくり、動いていますね。名前は「フーコーの振り子」。そのまんまです。





この振り子、誰も触っていないし、風がふいているわけでもないのに、すこーしづつ、いちばん振りきったときに到達(とうたつ)する位置が、うごいていきます。


地球が回ってるせいで、回ってしまうものは、他にもあります。

たとえば、台風。






振り子から離れてしまいましたが、ものの動き、物理について考えると、いろんな世界につながっていくというお話でした。






















2016年3月3日木曜日

鴨川について何を知り、考えることを推奨されているのか

つくづく思うんですけど、小学校の「社会」の教科書って、内容が、なんだかぼわーんと、してますね。

ざっくりとした問題提起があって、それについて、「調べて、考える」ことを課題として与えられて、だいたい予定された結論にみんなでたどり着く。そんな流れになっています。同じ資料をみて考えるから、そりゃだいたい同じになりますね。

ほげ子さんの学校では、社会の時間、いまちょうど自然環境について学んでいるようです。
なんだか、退屈らしいです。

昨日のテーマは、「鴨川」の自然環境と、保護の歴史について、資料を見ながらみんなで考えたようでした。


下校してきたほげ子さんに、聞いてみました。


「鴨川って、どこ流れてる?」
「えーと……大阪?」
「京都だよっ! さんざんそう書いてあるでしょ、教科書に! 」
「見てたけど……わすれた(てへぺろ)」


じゃ、京都の場所を確認。

無料の京都府地図イラスト 日本地図内の位置


青いとこが、京都府。八年くらい前、真夏に家族で遊びにいったら、とんでもなく暑かった。
んで、下の黒いのが、京都府のかたち。

無料の京都府地図イラスト 日本地図内の位置

なんか、こんなかたち……






ラクガキごころを、誘うよね……

(あ、地図イラストは、フリー素材のサイトから、お借りいたしました。ありがとうございます)
http://map.finemakeyuri.com/kyoto.html



して、鴨川は、京都府のどこを流れているのだろうか。


あとで、調べよう( ̄ー ̄;)。



んで、この鴨川、昭和40年くらいには、とんでもなく、汚かったのだそうだ。

あんまりひどいので、住民の方々が努力して、ゴミと汚水をなんとかして、うつくしい鴨川を蘇らせたのだという。

京都府は、鴨川条例というきまりをつくって、川をよごさないように見守っているとのこと。
ほっとくと、自転車捨てたり、バーベキューで煙幕をはったり、汚水を流したりする人がいるのだそうだ。



鴨川についての単元の内容は、ざっと、こんな感じ。

安全で、健康な生活を維持するためには、自然環境を保護する努力を、生活のなかでも政治のなかでも続けていかなくてはならない、ということ。

それが守られないと、皆が病気になり、危険な暮らしを送ることになってしまうかもしれない、ということ。

教科書が、環境について、ぼやーんと語りながら、やんわりと教えていることは、実は、多くの人の命にかかわる、大事なことでもある。

そういう、普通に考えれば、とっても当たり前のことが、かつての日本では全く守られず、皆が困ってしまっていた。取り返しのつかない病気になったり、生活できなくなったり、命を落としてしまった人たちも、少なくなかった。


たとえば、水俣病(みなまたびょう)
これは、工場の排水にまじっていた、メチル水銀という危険な物質のせいで、脳が、取り返しのつかない状態まで壊されてしまうという、公害病。いまも、苦しんでいる方々がいるという。

http://www.fureaikan.net/minamata/kids.html


それから、四日市(よっかいち)ぜんそく
鴨川が汚れていたのと同じ時期に、三重県の四日市市では、工場から絶え間なく出る、亜硫酸(ありゅうさん)ガスを含む煙のせいで、大勢の人たちが、重いぜんそくで苦しんでいた。

http://kids.yahoo.co.jp/study/detail/env011.html



こういうことではいけないと考えた人々が、いろいろな工夫をして、長い時間をかけて、望ましい形に環境を改善していった。暮らしているだけで、取り返しのつかない病気になってしまうような国では、困るから。


そうした状況と歴史とが、小学校の社会の時間に、こういう形で教えられているのだなと、おかーさんも勉強になった。



NHK for shkoolの動画に、「公害」についての作品があったので、おまけに貼りつけておこう。

環境を守る

http://www.nhk.or.jp/syakai/tobira/?das_id=D0005120040_00000









はじめに。

このブログは、もうすぐ小学六年生になるほげ子さんの、家庭学習を、おかーさんが記録するものです。

すでに三日坊主の予感が激しく漂っていますが、始めなければ続きませんので、とりあえず、はじめてみるのです。




これが、ほげ子さん。

では、毎日、家庭学習がんばりましょう。(* ̄0 ̄)/