2016年3月5日土曜日

石油がとっても安くなっていることと、世界のこと

ほげ子さんのお兄ちゃんは、自閉症という、重い障害をもっています。
なので、「療育手帳」というのを、県からもらっています。

この手帳があると、自家用車での移動に使うガソリン代の補助をもらうことができます。
病院や、療育にいくのに、車をたくさん使いますから、とても助かっています。

が、もらえる補助は、一年間のガソリン代全部をまかなうには、足りません( ̄ー ̄;)。
足りない分は、おうちのお財布から、払うことになります。
ガソリンが安くなってくれると、おかあーさんは、とてもうれしいです。
高くなってしまうと、悲しいです。


いま、ガソリンの値段は、ものすごく安くなっています。

おかーさんが運転してきた、この三十年間で、いまのガソリンの値段は、一番安いんじゃないかと思います。

昨日、通りすがりのガソリンスタンドで値段を見たら、一リットルあたり、101円と書いてありました。ほんのちょっと前まで、140円くらいしていたのですから、値段の下がり方にびっくりです。


ガソリンが1リットルにつき、30円も安くなるということは、どういうことかというと…

おかーさんの車は、一回につき、30リットルくらい、ガソリンを補充します。
30円×30リットル=900円の、値下がり

で、多いときだと、月に三回くらいは、ガソリンを入れにいきます。

900円×3=2700円の、値下がり。

十二か月分だと……

2700円×12=32400円の、値下がり。


ヾ(〃^∇^)ノ


一年間で、うちのガソリン代が、こんなに節約できることになります。


新しい3DS、余裕で買えますね。ソフトもつけて。


というふうに、ガソリンの値下がりは、我が家にとっては、とてもありがたいことです。



でも、もっと視野を大きくしてみると、いいことばかりでは、ないようです。



今日の小学生新聞(朝日)の一面の記事の見出しは、こうでした。



原油が大幅に値下がり
産油国は危機、世界経済ゆらぐ


買い物をする側は、品物が安ければうれしいし、助かります。
でも、品物を売る側にとっては、もうからなくなるわけですから、とても困ります。



なぜ、石油が安くなってしまったのでしょう。


あ、書き忘れたけど、ガソリンは、石油から作られます。



ここ数年で、アメリカ合衆国(オバマ大統領の国ね)が、石油をたくさん産出できる国になったのだそうです。

それに対抗するために、もともとの石油産出国だった、中東(ちゅうとう…なかひがし、とか読まないこと)の国々も、たくさん石油を作るようになり、その結果、石油がいっぱいあふれてしまって、値段が下がってしまったのだそうです。


さらに間の悪いことに、石油をたくさん買ってくれていた中国が、いろいろな理由から、不景気で経済が不活発になってしまったため、石油をあまり買わなくなってしまいました。当然、石油はますます余ります。


こんな状態が続くと、どうなるでしょう。


石油産出国は、石油が安くなってしまうと、お金を稼ぐことが難しくなります。
お金が足りなくなれば、他国から物を買うことが、難しくなります。

当然、それらの国々に、ものを買ってもらっていた国も、もうからなくなります。


石油産出国の経済状態が悪くなることで、日本も大きな影響を受ける可能性があります。


たとえば日本は、石油をたくさん作っている、サウジアラビアという国と、たくさんの貿易を行っています。日本は石油をいっぱい買って、サウジアラビアは、日本の製品をたくさん買っているのです。

サウジアラビアが、日本の製品を、あまり買えなくなってしまうと、日本で製造販売をしている多くの会社や、働いている人たちが、とても困ることになるでしょう。


こんなふうに、物や、お金のやりとりは、いろいろなつながりから成り立っているものなので、


「安くなった=良いこと!」


とは、必ずしも言えない面があります。


目先の「いいこと」は、大きな目で見ると「困ったこと」かもしれません。



























0 件のコメント:

コメントを投稿