2016年3月8日火曜日

罵詈雑言(ばりぞうごん)について



先日、ぼげ子さんは、クラスの男の子、ナマヤカくん(仮名)と大喧嘩(けんか)になったそうです。

ナマヤカくん(仮名)が、あまりにひどいことを言ってきたので、ほげ子さんは、


「てめえ!クソうるせえ、しね!」


と、言い返したそうなのですが、ナマヤカくん(仮名)が、


「きたない言葉すぎる! もっときれいな言葉で言え!」


と反論してきたために、ほげ子さんは、


「あなたさまは人糞のごとく騒々しくていらっしゃいますので、天界に召されてくださいますよう、お願いいたします」


と、言いなおしたのだそうです。


言いなおす前(ビフォア)と、言いなおしたあと(アフター)を、くらべてみましょう。


「てめえ!クソうるせえ、しね!」

「あなたさまは人糞のごとく騒々しくていらっしゃいますので、天界に召されてくださいますよう、お願いいたします」


全体的に、穏やかで、丁寧ないいかたになっています。
でも、内容は、ほとんど変わっていません。


「クソ」が「人糞」になっても、中身はやっぱり、「人間のうんこ」です。

口喧嘩(くちげんか)では、このように、罵詈雑言(ばりぞうごん)といわれるような、「言葉のうんこ」を投げ合うことが、よく行われます。

腹が立つ相手に、きたないものをぶつけて当てると、ちょっと、心がすっきりしそうですよね。
でも、当然相手も、同じようにきたないものを、投げ返してくるかもしれません。
それが当たると、また腹が立ちますから、さらにきたないものを投げたくなります。
もちろん相手も打ち返してきます。


「このクソ野郎」
「なんだと、うんこ野郎」
「言ったな、この大便人間」
「うるせえ、うんちマン」


きりが、ありませんね。

こういう、どうしようもない状態は、周囲の人から、「子供の(幼稚な)喧嘩」と考えられることが多いので、きちんと物の道理をわきまえることのできる大人や子どもたちは、あまり、やりません。なぜなら、恥(は)ずかしいことだからです。

それでも、人間は、どうしても腹が立ったり、相手の言うことや、やることに、我慢(がまん)できなくなって、喧嘩をしてしまうことが、あります。

そんなときに、その喧嘩を、いつやめるか、どんなふうに終わらせるかを、自分から考えることができるようになると、レベルがちょっとあがった人になれるかもしれません。


ちなみに、ナヤマカくん(仮名)は、「人糞」の意味を知らなかったため、きたない言葉をぶつけられたとは思わなかったとのこと。






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