ざっくりとした問題提起があって、それについて、「調べて、考える」ことを課題として与えられて、だいたい予定された結論にみんなでたどり着く。そんな流れになっています。同じ資料をみて考えるから、そりゃだいたい同じになりますね。
ほげ子さんの学校では、社会の時間、いまちょうど自然環境について学んでいるようです。
なんだか、退屈らしいです。
昨日のテーマは、「鴨川」の自然環境と、保護の歴史について、資料を見ながらみんなで考えたようでした。
下校してきたほげ子さんに、聞いてみました。
「鴨川って、どこ流れてる?」
「えーと……大阪?」
「京都だよっ! さんざんそう書いてあるでしょ、教科書に! 」
「見てたけど……わすれた(てへぺろ)」
じゃ、京都の場所を確認。
青いとこが、京都府。八年くらい前、真夏に家族で遊びにいったら、とんでもなく暑かった。
んで、下の黒いのが、京都府のかたち。
なんか、こんなかたち……

ラクガキごころを、誘うよね……
(あ、地図イラストは、フリー素材のサイトから、お借りいたしました。ありがとうございます)
http://map.finemakeyuri.com/kyoto.html
して、鴨川は、京都府のどこを流れているのだろうか。
あとで、調べよう( ̄ー ̄;)。
んで、この鴨川、昭和40年くらいには、とんでもなく、汚かったのだそうだ。
あんまりひどいので、住民の方々が努力して、ゴミと汚水をなんとかして、うつくしい鴨川を蘇らせたのだという。
京都府は、鴨川条例というきまりをつくって、川をよごさないように見守っているとのこと。
ほっとくと、自転車捨てたり、バーベキューで煙幕をはったり、汚水を流したりする人がいるのだそうだ。
鴨川についての単元の内容は、ざっと、こんな感じ。
安全で、健康な生活を維持するためには、自然環境を保護する努力を、生活のなかでも政治のなかでも続けていかなくてはならない、ということ。
それが守られないと、皆が病気になり、危険な暮らしを送ることになってしまうかもしれない、ということ。
教科書が、環境について、ぼやーんと語りながら、やんわりと教えていることは、実は、多くの人の命にかかわる、大事なことでもある。
そういう、普通に考えれば、とっても当たり前のことが、かつての日本では全く守られず、皆が困ってしまっていた。取り返しのつかない病気になったり、生活できなくなったり、命を落としてしまった人たちも、少なくなかった。
たとえば、水俣病(みなまたびょう)。
これは、工場の排水にまじっていた、メチル水銀という危険な物質のせいで、脳が、取り返しのつかない状態まで壊されてしまうという、公害病。いまも、苦しんでいる方々がいるという。
http://www.fureaikan.net/minamata/kids.html
それから、四日市(よっかいち)ぜんそく。
鴨川が汚れていたのと同じ時期に、三重県の四日市市では、工場から絶え間なく出る、亜硫酸(ありゅうさん)ガスを含む煙のせいで、大勢の人たちが、重いぜんそくで苦しんでいた。
http://kids.yahoo.co.jp/study/detail/env011.html
こういうことではいけないと考えた人々が、いろいろな工夫をして、長い時間をかけて、望ましい形に環境を改善していった。暮らしているだけで、取り返しのつかない病気になってしまうような国では、困るから。
そうした状況と歴史とが、小学校の社会の時間に、こういう形で教えられているのだなと、おかーさんも勉強になった。
NHK for shkoolの動画に、「公害」についての作品があったので、おまけに貼りつけておこう。
0 件のコメント:
コメントを投稿