2016年4月19日火曜日

蘇我入鹿が中大兄皇子に首ちょんぎられる漫画と、大化の改新のこと

歴史に親しむのは楽しいことですが、歴史の勉強をしようと思うと、とたんにめんどくさく感じるものです。

まして、

「歴史のテストで、いい点数を取るために、たくさんの人の名前とか事件とか、年号とか地名とかを覚えよう」


なんてことを思った日には、あっという間に眠気につかまるか、YouTubeでヒカキンさんとかはじめしゃちょーの動画に逃避(とうひ)したくなるか、どっちかだろうと思います。

おかーさんも、そうです。
はじめしゃちょーは見ませんけども(残念だけど、ほげ子さんの好きなYouTuberの方々は、おかーさんとは、笑いのツボがちょっと合わないのです…トシのせいかな)、好きなミュージシャンの動画とか、お笑い番組の動画なんかを開きたくなっちゃいます。


歴史の勉強を「暗記」でやろうとすると、とたんにつまらなくなるのは、どうしてなんでしょう。


645年、中大兄皇子と中臣(藤原)鎌足が、蘇我氏を倒し、天皇を中心とする中央集権国家の建設を目指して、改革を始めた。


ZZZzzzzzz(u_u=)クゥゥゥ。o◯zzzzzzZZZ・・・


ものすごく、つまんないですね。

なんというか、ドラマが見えてきません。

孫悟空がベジータと協力してフリーザ一味を倒した、といわれれば、漫画のあらすじ全部まとめて思い出せますけども、中大兄皇子も鎌足さんも、どんな人だか、顔も性格もわかりませんから、さっぱり興味が持てません。


というわけで、もうちょっと、出てくる人の様子を調べて、想像してみましょうか。


645年という、年号を覚えるのに、よく、

「無事故(645)で改革、大化の改新」

なんていうゴロあわせを使うようですが、大化の改新は、無事故どころか、大勢の人が見ているところで、いきなり人が斬り殺されるという、大事件で始まっています。

切られたのは、蘇我入鹿(そがのいるか)という人。

蘇我さんの一族は、この事件が起きるまで、政治を行う上で、大きな権力を握っていたそうです。

ところが、そのことが面白くない人々が、いたわけです。


切った人である、中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)は、「皇子(おうじ)」と呼ばれることからわかるように、当時の天皇の息子であり、いずれ天皇になる可能性のある立場の人でありました。

この中大兄皇子のお父さんは舒明天皇、お母さんは皇極(こうぎょく)天皇。両親そろって、天皇でした。


中大兄皇子が蘇我入鹿を斬り殺したとき、皇子のお母さんである皇極天皇も、その場にいたのだそうです。


中村真理子「天智と天武 -新説・日本書紀」 (ビッグコミックス) という漫画に、この場面が出てきます。

事件の直前の一コマ。



右が、蘇我入鹿、真ん中が皇極天皇、左が中大兄皇子。



この漫画では、やさしそうな表情をした、賢そうな人物として描かれている、蘇我入鹿。

その入鹿を見て、うれしそうにほほえんでいる皇極天皇。

二人が視線を交わす様子を、冷たい目でにらんでいる、中大兄皇子。
皇子は、蘇我入鹿のいとこの娘と結婚していますので、二人は親戚関係でもありましりた。


漫画では、この場面の直後に、中大兄皇子が蘇我入鹿を斬り殺しています。

協力していた人も何人かいて、その一人が、中臣鎌足。のちに藤原鎌足と呼ばれる人でした。


動画もありました。
貼っときます。






その時代の権力者を殺すことから始まった、大化の改新という政治の動きは、どんな目的のために行われ、かかわった人たちに、どのような結果をもたらしたのでしょう。


古い時代のことなので、伝わっていないこと、わからないことも、たくさんありますが、「もしもそこに自分がいて、それを見ていたら」という気持ちで、歴史を考えてみると、少しだけ、興味が深まってくるかもしれません。


どうしてもつまらない場合は、こんな感じで人物を当てはめてみましょう。


蘇我入鹿……孫悟空
中大兄皇子……ベジータ
中臣鎌足……フリーザ様
皇極天皇……チチ












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